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いま、なぜか、80年代(エイティーズ)が世の中のブームになっているようです。 バリバリヤンキースタイルの木更津出身ロックバンド・氣志團の歌が売れ、おニャン 子クラブのリバイバルに、「なめんなよ」のグッズ、んでもって、ディスコの復活と、 何だかスゴイことになってるようです(笑)。 そういえば、学生時代だった80年代は、毎週(といより当時は隔週でしたが)欠か さず買っていた「ビッグ・コミック・スピリッツ」も、今はコンビニでパラパラと眺め る程度ですが、そこにも何と「エイティーズ」という、80年代の大学サークルを舞台 にしたマンガの連載をやっています。
確かに、あれからもう20年近くが経とうとしていますが、自分的には「懐かしい」 と思えるほど年齢も食っていませんし、それ以上に、素朴な意味で「いったいなぜ、そ んなに流行ってんの?」という思いはあります。 ディスコが80’sカルチャーであるとするなら、大学に入ってすぐの頃、よく行っ たディスコが、渋谷のビッグ・アップルとスター・ウッズでした。 特にセンター街の奥まったところのビルの確か6階にあったスター・ウッズは、途中 で必ずチークタイムがあり、私のお気に入りでした。 暗がりの中、おねえちゃんの腰に手を回し、静かで心地よいサウンドを聞きながら、 ゆったりとした時間に浸っていたのが、今にして思えば、「エイティーズ・カルチャー」 だったのでしょうか(笑)。 渋谷も今でこそ、中学生、高校生の「ガキの街」と化してしまいましたが、私らの頃 は、まだ大学生が主流で、社会人の1、2年目くらいでも十分に溶け込めるって感じで したので。
私があの80年代を形容するとすれば、「ノー天気」「あっけっらかん」です。 なんと言うのでしょうか、全体的に景気がよかったというせいもあるし、巷の流行り 言葉が「ジャパン・アズ・ナンバーワン」だったということもあるのでしょう。 例のスピリッツの80年代マンガでも、合コンに、スポーツサークルに、遊びまくる ワセダの学生が出てきます。当時は、今の大学生みたいに就職活動で難儀をするなんて ことはありえなかったですし。
いまは東大卒でも就職がないという話を聞きましたが(特に女子)、私らの世代から すれば、それって「ウソ」だろという感じです。 ですから、ほんとに大学の4年間は「モラトリアム」と割り切って、遊んだり、勉強 したり、旅をしたりと、自分の好きなことを、やりたいだけ自由にできたなあ、という 時代でした。 今でこそ、大学生は入学してすぐに「ダブル・スクール」ということで、昼は大学、 夜は専門学校に通い、履歴書にどれだけ資格を書き込むことができるかってことで、目 を血走らせている、とのことですが、それは私らの時代には、考えられなかったことで す。
エイティーズ・カルチャーは、自分にとってはそれが「現実」として目の前にあった だけなので、とりたてて意識することはありませんが、バブル以降、不景気な時代しか 知らないいまの若い世代にとっては、もしかしたら、そういった「ノー天気」「あっけ らかん」の匂いみたいなものへの憧れを、そこに感じ取っているのかもしれません。 私自身は、あのノー天気で景気のよかった80年代は、それはそれでよかった部分は あります。 が、時代全体としては、その後のバブル経済に向かって、地価はひたすら上がり、大 勢の日本人は「カネ、カネ」と、それこそ目を血走らせていました。ですから、それほ どいい時代だったとも思いません。 むしろ、それに比べると、デフレの今は物価は安いし、それなりにシンプルかつリー ズナブルな生活スタイルができるので、私個人は今のデフレ不景気で一向に構いません
ただ、私個人はよくても、周りはクビ切りだリストラだで、社会全体が後ろ向きにな って、どんどんディフェンシィブってのも、ちょっとウンザリではありますね(もちろ ん、それは政府・与党が無能であり、さらに、それに支持を与えている国民もそれに輪 をかけてより無能だからですが)。 うーん、それを考えると、やっぱり、ここで久しぶりに景気のいい時代もアリかなっ て気もします。そうした潜在的な意識が、もしかしたら、これら80年代ブームの底辺 にあるのでしょうか? |